FRPI023  電子加速器  8月2日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 10:50-12:50
ATF2 仮想衝突点でのビームサイズのビーム強度依存性
Intensity dependence of ATF2 virtual IP beam size
 
○奥木 敏行(高エネ研)
○Toshiyuki Okugi (KEK)
 
KEK-ATFでは、ILCの最終収束ビームラインの試験加速器として、ATF2ビームラインを建設して、ILCに必要とされるビーム収束に関する研究をおこなっている。現在、ATF2ビームラインでは41 nmまでビームを収束させることが出来た。しかし、ATF2仮想衝突点でのビーム強度依存性が大きく、41 nm にビーム収束させたときのビーム強度はN=1e9程度であった。そこで、ATF2では仮想衝突点でのビームサイズのビーム強度依存性を詳細に調べた。その結果、ビーム強度依存性には静的、動的二種類の効果が存在していることが分かった。そして、静的なビーム強度依存性に対してはWakefield 調整ノブが有効で、フィードバック技術を使うことにより動的なビーム強度依存性を低減できることがわかった。本発表では、ATF2仮想衝突点において達成された動的、静的二種類のビームサイズのビーム強度依存性の低減結果と、その結果をILC焦点にスケーリングしたILC焦点でのビーム強度依存性を示す。