FRPI019  光源加速器  8月2日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 10:50-12:50
PF-ARにおけるトップアップ運転
Top-up operation at the PF-AR
 
○長橋 進也(高エネ研)
○Shinya Nagahashi (KEK)
 
X線領域の放射光源用電子ストレージリングであるPhoton Factory Advanced Ring(PF-AR)では、2.5~3.0GeVの電子ビームを入射し、6.5GeVまで加速してから放射光利用実験を行っていたが、2017年に直接入射路が完成したことにより、フル・エネルギー入射が可能となった。これを受け、PF-ARでは、トップアップ運転へ向けた整備を進めてきた。2017年4月には全真空封止アンジュレータのギャップを最小まで閉じた状態で入射を試み、同年夏の停止期間中にはインターロックの改修や制御ソフトウェアの改修を行った。同年12月には全ビームラインへ光を導いた状態(MBS開)で放射線量測定を実施し、問題ないことを確認した。これ以降は、MBS開のまま継ぎ足し入射を行っており、2018年11月には、トップアップ入射により蓄積電流値を一定に保ったままユーザー運転を行うことに成功した。蓄積電流値の安定度は、55mAに対して±0.1mA程度を実現している。