FRPH035  電磁石と電源  8月2日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 10:50-12:50
永久磁石を用いた偏向磁石の精密磁場測定と温度補償システムの開発
Precise magnetic field measurement of permanent dipole model magnet and development of temperature compensation system
 
○堀 遥輝(名大工),真野 篤志,保坂 将人,石田 孝司,郭 磊,高嶋 圭史(名大SRセンター),加藤 政博(広島大学)
○Haruki Hori (Nagoya Univ.), Atsushi Mano, Masahito Hosaka, Takashi Ishida, Guo Lei, Yoshifumi Takashima (SR Center,Nagoya Univ.), Masahiro Katoh (Hiroshima Univ.)
 
我々は、あいちSR蓄積リングへの導入を目指して永久磁石を用いた偏向磁石の開発を行っている。永久磁石を用いることで、省電力によるランニングコストの削減に加えて、電源や冷却系等付帯設備が簡素になり、メンテナンスコスト削減などの利点が見込まれる。先行研究において我々はネオジム磁石を用いた実機の1/5スケール永久磁石型偏向磁石試作機を製作した。ネオジム磁石は非常に良好な磁気特性を有するが、一方温度依存性が大きいという特徴がある。そこで温度補償が必要であり、この試作機を用いて温度依存性の補償の研究を行った。まず、永久磁石型偏向磁石試作機の精密磁場測定を行い磁場強度の温度依存性を調べ、さらに補償コイルを用いたフィードバック制御システムの開発を行った。本発表では、温度依存性補償コイルシステムの開発とその性能評価について報告する。