FRPH034  電磁石と電源  8月2日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 10:50-12:50
KEK電子陽電子線形加速器24度ビーム合流ラインのパルス偏向電磁石の設計
Design of the pulsed dipole magnet for KEK electron/positron injector linac 24-degree beam merger line
 
○紙谷 琢哉,飯田 直子,惠郷 博文,榎本 嘉範,柿原 和久,佐藤 政則,諏訪田 剛,清宮 裕史,田中 窓香,峠 暢一,夏井 拓也,肥後 壽泰,古川 和朗,横山 和枝,吉田 光宏(高エネルギー加速器研究機構)
○Takuya Kamitani, Naoko Iida, Hiroyasu Ego, Yoshinori Enomoto, Kazuhisa Kakihara, Masanori Satoh, Tsuyoshi Suwada, Yuji Seimiya, Madoka Tanaka, Nobukazu Toge, Takuya Natsui, Toshiyasu Higo, Kazuro Furukawa, Kazue Yokoyama, Mitsuhiro Yoshida (KEK)
 
KEKの電子陽電子線形加速器では2つあるビーム入射部(低エミッタンスビーム用RF電子銃と大電流ビーム用熱電子銃)を使い分けている。これら2つは2階建て構造になっていて、2階部分の熱電子銃から来るビームは24度の斜めビームラインを通ってメインビームラインに合流する。この合流ラインにはパルス偏向電磁石が用いられパルス毎の入射部切り替えを実現しているが、この電磁石のコイルおよび真空チェンバーでの発熱問題に対する評価が十分でなかったため、現状では最大ビームパルス繰り返しに対応した50Hzではこのパルス電磁石を運転することができず、2階部分からのビームについては25Hz以下での入射に制約されている。この問題に対処するために改良型のパルス偏向電磁石の設計を進めている。この電磁石に関する磁場分布の評価と磁極形状設計、および発熱評価と冷却設計について報告する。