FRPH027  加速器土木  8月2日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 10:50-12:50
J-PARCリニアックにおけるビームラインアライメントの状況
Status of beamline alignment in J-PARC linac
 
○森下 卓俊,伊藤 崇,小栗 英知(原子力機構)
○Takatoshi Morishita, Takashi Itou, Hidetomo Oguri (JAEA)
 
J-PARCリニアックは2006年に精密アライメントを終え、ビーム運転を開始した。機器アライメント状態の悪化はビーム損失の要因になりうることから、その後も精密測量、建家変動の常時モニタリングを継続している。建設直後に発生する初期の建家変形は竣工後数年で収束したものの、2011年の地震以降は局所的な建家変動が顕著になったため、定期的な再アライメントにより整列精度を確保している。リニアック全域の精密アライメントはコスト、期間の問題もあるため頻繁には実施できない。したがって、夏期メンテナンス時に実施する精密測量や、水管傾斜計による床変動のモニタリングに基づいて変動の大きな個所を特定し、作業エリアを絞って修正アライメントを実施している。本発表では、長期的な床変動計測結果とともに、機器の精密測量結果と修正アライメントの状況について報告する。