FRPH025  加速器応用・産業利用  8月2日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 10:50-12:50
実用99Mo/99mTc製造用35MeV/35kW小型Sバンド電子ライナックγ線源の設計
Design of practical 35MeV/35kW S-band electron linac gamma-ray source for 99Mo/99mTc production
 
○尾関 政文,上坂 充,ジャン ジェウン(東大),山本 昌志(アキュセラ)
○Masafumi Ozeki, Mitsuru Uesaka, Jaewoong Jang (Univ. of Tokyo), Masashi Yamamoto (Accuthera Inc.)
 
東京大学工学系研究科は、(株)アキュセラと共同で、実用99Mo/99mTc製造用35MeV、35kW小型Sバンド電子ライナックγ線源の設計を行った。ビームトラッキングシミュレーションには(r, θ, z) の円筒座標で計算を進めていく3種類のコードを用いた。電磁場計算にSUPERFISH, Poissonを用い、そこから得られる電磁場の情報からGPTでビームトラッキング計算を行った。本設計では東芝のE37307型のクライストロンを用いる。このクライストロンは5MW出力だが7.5MWまで想定して計算した。本設計で用いる加速管は3mの2/3モード進行波型加速管とする。クライストロン2台で加速管2本の体系とした。ビームローディング評価も行った。シミュレーションの結果、電子エネルギー35 MeV、最高出力は50 kW程度になった。クライストロン1台あたり5.5MWを出力すれば十分に35kW/35MeVを達成できた。100Moターゲット設計、99Moの生成・抽出含め、システム全体を最適化した。最新の結果を報告する。