FRPH016  真空  8月2日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 10:50-12:50
SuperKEKBメインリングのコリメータの現状
Status report of collimator of SuperKEKB main ring
 
○照井 真司,石橋 拓弥,白井 満,末次 祐介(高エネ研),芳藤 直樹(東日技研)
○Shinji Terui, Takuya Ishibashi, Mitsuru Shirai, Yusuke Suetsugu (KEK), Naoki Yoshifuji (e-JAPAN IT Co., Ltd.)
 
SuperKEKBの目標ピークルミノシティはKEKBの約40倍の8×10^35 cm^-2 s^-1である。この目標を実現するためにSuperKEKBでは蓄積電流を2.6 A(電子リング)、3.6 A(陽電子リング)、また、約5 mm(電子リング)、約6 mm(陽電子リング)という短いバンチ長さでデザインしている。コリメータはビーム軌道近くのハローを削る装置で、素粒子検出器(Belle II)のバックグラウンドを低減するために使用される。また各加速器コンポーネントを周回ビームから防護する目的でも使用される。ここで使用されるコリメータの特徴は、大電流に耐えることができ、かつ、バンチ長が短いので低インピーダンスであること等が挙げられる。本年会では、フェーズ2運転時に損傷したコリメータヘッドの交換、フェーズ3運転前の新規コリメータインストール時のトラブル、運転中のトラブル等について報告する。