FRPH003  加速器制御  8月2日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 10:50-12:50
RIBFにおけるシステム統合のためのガスストリッパー制御の更新
Update of Gas Stripper Control System for System Integration at RIBF
 
小山 亮(住重加速器サービス),○内山 暁仁,今尾 浩士,渡邉 環(理研仁科センター)
Ryo Koyama (SHI Accelerator Service, Ltd.), ○Akito Uchiyama, Hiroshi Imao, Tamaki Watanabe (RIKEN Nishina Center)
 
Helmholtz-Zentrum Berlinで開発された、LabVIEWとEPICSのインターフェースとなるCA LabをRIBF制御系へ導入し、安定運用に成功したので報告する。RIBF制御系は主にEPICSを用いた分散制御システムで構築されているが、ハードウェアへのインターフェースを低コストに導入できるという利点のためナショナルインスツルメンツ(NI)社のLabVIEWも使用されている。RIBFにおけるLabVIEWベースシステムはNIから提供されているEPICS I/O ServerによってCAクライアントとしても動作するものの、デバイスとソフトウェアから成る、いわゆる2層システムのため、他のEPICSベースシステムと相互にアクセスすることが難しい。上記を解決するため、今回ガスストリッパーの制御システムにおける中間層としてCA Lab SoftIOCを導入し、システムのアップデートを行った。アップデートされたシステムは、LabVIEWベースにもかかわらずEPICS IOCとして振る舞うため、クライアント制御プロトコルを統合的に扱うことができる。本システムは2018年10月のマシンタイムから実運用を開始して以降、トラブルは1度も起きていない。本稿ではCA Labの概要、運用事例、EPICS I/O Serverとの比較、及び今後の展望などを報告する。