FRPH002  加速器制御  8月2日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 10:50-12:50
KEK電子陽電子入射器におけるArchiver Applianceの導入
Introduction of Archiver Appliance in KEK electron positron injector linac
 
○佐武 いつか,佐藤 政則(高エネルギー加速器研究機構),工藤 拓弥,草野 史郎(三菱電機システムサービス株式会社),櫻井 雅哉(関東情報サービス株式会社)
○Itsuka Satake, Masanori Satoh (KEK), Takuya Kudou, Shiroh Kusano (Mitsubishi Electric System & Service Co., Ltd), Masaya Sakurai (KIS)
 
KEK電子陽電子入射器では、KEKB電子、陽電子、PF、PF-ARの異なる4つのリングに電子および陽電子ビームを供給している。入射器は、2018年度末からSuperKEKB計画のPhase-IIIに向けて、4リング同時入射実現や低エミッタンスビーム生成のための様々なアップグレードがなされてきた。 KEK入射器の制御システムは、分散制御システムであるEPICS を用いて構築されている。現在、入射器では約8万点のデータをアーカイブシステムで記録している。データ収集ソフトウェアは、EPICSシステムにおけるデータ蓄積の標準ツールになりつつあるCSS archiverで構築されている。アーカイブの対象となるPVの数とデータサイズは年々増加している。そこで、データ読み出しの高速化やディスク消費量の軽減が期待されるArchiver Applianceの導入を開始した。現在一部のデータに対して、CSS archiverとArchiver Applianceの両方でPVの記録を始めた。本発表では、KEK入射器におけるArchiver Applianceの導入とCSSアーカイバーからの移行状況について報告する。