WEP120  加速器応用・産業利用  8月8日 大展示ホール 13:10 - 15:10
非線形集束によるビーム強度分布の変換とその利用
Transformation of the beam profile by means of nonlinear focusing and its utilization
 
○百合 庸介,湯山 貴裕,吉田 健一,石坂 知久(量研高崎)
○Yosuke Yuri, Takahiro Yuyama, Ken-ichi Yoshida, Tomohisa Ishizaka (QST Takasaki)
 
適切に設計されたビーム輸送系において、多重極電磁石の非線形集束力を荷電粒子ビームに作用させることで、その横方向強度分布を目的に応じて変換することが可能である。この非線形ビーム集束に基づき、量研高崎研のイオン照射研究施設TIARAでは、サイクロトロンから引き出されたイオンビームを、主として8極電磁石を用いて均一化する手法を構築し、非走査での効率的な大面積均一照射による機能性材料開発や耐放射線性試験等での利用を進めている。本発表では、本手法に関するビーム計測等の技術開発やビーム利用の現状を報告する。また、より理想的なビーム照射野の実現のため、ビームロスについての理論的な考察や12極電磁石等の高次磁場を用いたビーム強度分布変換のシミュレーション結果を示す。