WEP108  レーザー  8月8日 大展示ホール 13:10 - 15:10
レーザー駆動重イオン加速に向けたCWレーザーを用いた薄膜標的の表面洗浄・改質
CW laser surface cleaning and modification of thin film targets for laser-driven heavy ion acceleration
 
○近藤 康太郎,西内 満美子,榊 泰直,Dover Nicholas,桐山 博光(量研・関西研),橋田 昌樹(京大・化研),草場 光博(大産大・工),神門 正城,近藤 公伯(量研・関西研)
○Kotaro Kondo, Mamiko Nishiuchi, Hironao Sakaki, Nicholas Dover, Hiromitsu Kiriyama (QST, KPSI), Masaki Hashida (Kyoto Univ., ICR), Mitsuhiro Kusaba (OSU, Faculty of Engineering), Masaki Kando, Kiminori Kondo (QST, KPSI)
 
マイクロメートル程度ないしはそれ以下の厚みをもつ薄膜標的にPW級のハイパワーレーザーをマイクロメートル程度に集光することで,非常に強度の高い電磁場が発生するとともに,10 MeV/uを超える重イオンが発生する.このレーザー駆動重イオン加速は物理学的にもまた応用的な観点からも興味深い現象である.一方で,特段の工夫がない限り存在する薄膜標的表面に付着した水素等が標的主成分の重イオンより先立って加速され,重イオンの加速効率の低下を引き起こしていた.そこで,我々は小型のCW半導体励起固体レーザーを用いた薄膜標的の表面洗浄・改質の研究開発を進めている.本発表では,CWレーザーによるチタン薄膜およびポリイミド薄膜の表面洗浄・改質の現状について報告する.