WEP105  LLRF  8月8日 大展示ホール 13:10 - 15:10
SuperKEKBにおける縦方向結合バンチ不安定性に対する新RFフィードバックの効果検証
Verification of New RF Feedback for Longitudinal Coupled-Bunch Instability in SuperKEKB
 
○廣澤 航輝(総研大),赤井 和憲,絵面 栄二,小林 鉄也,中西 功太,吉本 伸一(高エネ研)
○Kouki Hirosawa (SOKENDAI), Kazunori Akai, Eizi Ezura, Tetsuya Kobayashi, Kota Nakanishi, Shin-ichi Yoshimoto (KEK)
 
SuperKEKBは未踏のルミノシティを、ナノビーム方式と大電流の二つの武器によ って達成せんと開発されたエネルギー非対称電子陽電子衝突器である。加速器にとって大電流化とはハードウェアに対する様々な負荷やビームの不安定性を引き 起こすため非常に挑戦的であり、それらの対策がもっとも重要な課題の一つである。SuperKEKBのデザイン電流である2.6A(electron) / 3.6A(positron)においても、さまざまな問題が発生することが計算によって示されている。そのうち、縦方向結合バンチ不安定性に関しては、加速空洞のデチューン量が大きくなること によって、一部モードのGrowth Rateが著しく増大する。従来は無視出来ていた モードの不安定性が深刻化するため、これらを抑制することが目標ルミノシティ の達成には不可欠となってくる。本研究で、SuperKEKBで新たに生じる結合バンチ不安定性の高次モードをを抑制するためのダンパーを開発した。本発表では、 Phase-2試運転において実際のビームを用いて新ダンパーを評価した結果を報告する。