WEP103  加速器制御  8月8日 大展示ホール 13:10 - 15:10
SuperKEKB制御システムへのPythonの応用
Application of Python to the SuperKEKB control system
 
○中村 達郎(高エネ研)
○Tatsuro Nakamura (KEK)
 
Pythonは学習が容易で可読性に優れた汎用のスクリプト言語で、高度なデータ構造やオブジェクト指向プログラミングをサポートし、豊富なライブラリと相まって多くの利用者が居る。KEKにおいて加速器制御システムにPythonが使われて来た歴史は古く、KEKB加速器の初期まで遡る。KEKB加速器では、EPICSのChannel Access (CA)インターフェースとTkinterを用いて、制御用の操作画面(GUI)を作成する用途が主であった。SuperKEKBでも依然GUIプログラミングは重要であるが、それ以外の応用にも広がりを見せている。特にデータベースとのインターフェースや、機器情報、設定情報、ファイル情報の管理やデータ処理に有用である。また、加速器制御でよく使われるプログラミングのパターンを分析し、適切なライブラリを開発することで、効率の良いプログラム作成をサポートできる。本発表では、いくつかの応用や新しい利用法の試みを紹介し、その可能性について議論したい。