WEP102  加速器制御  8月8日 大展示ホール 13:10 - 15:10
Webベース電子ログ及び画像ログシステムの開発
Development of web base electronic log and picture log system.
 
○路川 徹也(東日技研),帯名 崇(高エネルギー加速器研究機構)
○Tetsuya Michikawa (e-JAPAN IT Co., Ltd.), Takashi Obina (KEK)
 
従来、加速器の運転や実験を行う際には実験ノート等の紙媒体に記述することが一般的であった。しかし、多くの人員が係わる実験では、情報のリアルタイム性や共有性という面では劣っていたのも事実である。そのため、近年はそれらの問題を解決するために、Web技術を利用した電子ログシステムが使われるようになってきている。以前からKEK内でも、KEKBやLinacでそれぞれ独自の電子ログシステムを運用しており、PFでもKEKBのシステムを利用してきた。しかし、KEKBの電子ログシステムはKEKBのサーバー上にあり、KEKBのネットワークに問題が発生すると、使用できなくなる問題が生じていた。また、古いシステムに依存している部分が多く、別のサーバーへの移植は難しかった。これらの問題を解決するため、外部プログラムへの依存関係が少なくインストールが容易な電子ログシステムを開発した。これは電子ログシステム(botlog)と画像保存システム(PrintAnyServer)の2システムで構築しており、連携することも個別に運用することもできる。botlogは通常のWeb電子ログで必要な機能を実装するとともに、EPICSレコードと連動した自動ログ登録も可能となっている。また、PrintAnyServerはWebブラウザから画像登録できるように実装しているためクライアントOSに依存しない運用が可能となっている。本件では設計指針を述べた後にプログラムの詳細について発表するとともに今後の課題について発表する。