WEP098  加速器制御  8月8日 大展示ホール 13:10 - 15:10
SPring-8加速器制御系VMEbus計算機の64-bit OS環境への移行について
Migration experience of VMEbus computers to 64-bit OS environment in the SPring-8 accelerator control system
 
○増田 剛正(高輝度光科学研究センター)
○Takemasa Masuda (JASRI)
 
SPring-8加速器制御系では機器制御のフロントエンド計算機としてVMEbus計算機をSolaris OSと共に用いている。VME CPUボードにマルチコアCPUを導入した2013年以来、CPU負荷が上昇して十数秒間にわたって動作プロセスがフリーズする問題が周期的に発生していた。この問題を解決するための未来志向なアプローチとして64-bit OS環境への移行を行った。64-bit OS環境への移行に不可避なのがデバイスドライバの64-bit対応である。ここでは14種類のデバイスドライバを64-bit化し、実際に40台程度のVME計算機を64-bit OSへ移行した。移行に掛かるコストを抑えるために採用したアプローチやその評価、移行を実施した経験を通して得られた知見について報告し、併せて今後のデバイスドライバのあり方について考察する。