WEP096  加速器制御  8月8日 大展示ホール 13:10 - 15:10
RIBF制御系におけるサーバ・インフラストラクチャの現状
Current status of server infrastructure for RIBF control system
 
○内山 暁仁,込山 美咲(理研仁科センター)
○Akito Uchiyama, Misaki Komiyama (RIKEN Nishina Center)
 
RIBF制御系は主にEPICS(Experimental Physics and Industrial Control System)を用いた分散制御システムで構築されている。2008年よりEPICS IOC (Input/Output Controller)で利用されるNFSといった重要なサービスの予期せぬ停止を防ぐ目的でオープンソースを用いた高可用性システムが運用されていた。また高可用性だけでなくサーバリソースの運用効率の向上を実現させるため、共有ストレージにNetApp FAS2240、サーバ仮想化のプラットフォームにVMware vSphere 5.1を採用したシステムを2013年より運用開始し、現在までほぼ100%の可用性を実現している。一方、上記物理サーバの耐用年数が経過した事を背景に、新しいシステムへの置き換えが現在進められている。新たなシステムではVMware vSphere 6.5をベースに共有ディスクにはNetApp FAS2620を採用している。また死活監視だけでなくプロトコルレベルでネットワーク上のトラフィックを監視可能にさせるツールの導入も行った。本発表ではRIBF制御系で新たに置き換えたサーバシステムの詳細、ゲストOSのバックアップ方法やそれに伴うネットワーク設計と監視手法について報告する。