WEP095  加速器制御  8月8日 大展示ホール 13:10 - 15:10
PF及びcERLにおける機器監視システムの開発
Development of equipment monitoring system for PF and cERL
 
○亀田 吉郎(東日技研),帯名 崇(高エネ研)
○Yoshiro Kameta (e-JAPAN IT Co., Ltd.), Takashi Obina (KEK)
 
加速器を安全かつ円滑に制御するには、様々な機器を遠隔監視して異常発生時に通知することが重要である。加速器を構成する多種多様なハードウェアを監視することの他にもソフトウェアが正常に動作しているかどうかを確認することも必要な項目である。計算機のハードウェア情報に関しては一般的な監視ソフトウェアでsnmpやagentによる情報の取得は比較的容易である。しかし、ソフトウェア面では“入出力コントローラー(IOC)が正常に動作しているか”や“設定値とモニタ値の差分を監視する”といった事象を監視するには判別する条件が対象によって異なるため個別に対応することが必要となり、一般のソフトウェアでは困難である。そこで本件ではホスト監視、IOC監視、差分監視、プロセス監視といった監視システムを開発した。また、利便性を高めるため既存のEPICS CSS Alarmと連携し、異常時はメールによる通知が可能なシステムとした。 各監視機能は独立して動作しCSS Alarmやメール通知機能と連携する。また、アラームを発報する条件を個別に定義することが可能にしている。これらの条件は運転状態や機器の状態によって変わるため容易に変更や追加が可能なようにしており、監視状態もWeb経由で見ることができるようにしている。また、他の加速器制御システムにも容易に移植できるようにした。 本発表ではシステムに関する詳細及び運用状況、今後の課題について報告する。