WEP094  加速器制御  8月8日 大展示ホール 13:10 - 15:10
若狭湾エネルギー研究センターシンクロトロンにおけるビーム出射制御系の開発
Development of a beam extraction control system for the synchrotron at the Wakasa Wan Energy Research Center
 
○栗田 哲郎((公財)若狭湾エネルギー研究センター)
○Tetsuro Kurita (The Wakasa Wan Energy Research Center)
 
若狭湾エネルギー研究センター加速器施設(W-MAST)は、タンデム加速器および、それを入射器としたシンクロトロンによって、広範囲のエネルギーのイオンビーム(陽子 : 数MeV-200MeV; He, C : 数 MeV- 55MeV/u)を様々な実験に供給している。シンクロトロンからのビームは、帯域ノイズを用いたRFキッカーによる遅い取り出しを行っている。 従来の出射制御系のWindows NT 4が動作するPCを用いており、修理対応ができない状況にあったため、更新が必要であった。RFキッカーの帯域ノイズおよびゲインはISAバスで動作するカスタムなDAボードが用いられており、新しいPCに移植することが困難であった。そのため、PCにUSB接続できる関数発生器やIOモジュールの汎用品を用いてこれらの制御系を更新した。 また、出射電流の時間構造を改善するため、DSPを用いてフィードバック制御の改良に取り組んでいる。 ビーム出射制御系の整備状況を報告する。