WEP071  電磁石と電源  8月8日 大展示ホール 13:10 - 15:10
ILCダンピングリング における永久磁石を用いた偏向磁石の設計
Design study of main dipole magnet using permanent magnet for ILC damping ring
 
○八子 丈生,岩下 芳久,頓宮 拓,片山 領,竹内 佑甫,阿部 賢(京大化研),照沼 信浩(KEK)
○Tomoki Yako, Yoshihisa Iwashita, Hiromu Tongu, Ryo Katayama, Yusuke Takeuchi, Masashi Abe (Kyoto ICR), Nobuhiro Terunuma (KEK)
 
国際リニアコライダー(ILC)のTDRではダンピングリングの偏向磁石に電磁石を用いる事になっている。しかし、電磁石では、磁場発生時の電力や冷却水供給などの様々なコストがかかり、また、電源の故障や水漏れなどの事故が発生し維持にもコストが掛かることが知られている。そこで、永久磁石を用いる事により、それらの費用の削減やメンテナンスの費用が抑えられる事が期待される。ダンピングリングでは、エミッタンスを良くするために偏向磁石の磁場がと低く設定されており、永久磁石にフェライトが使用出来る。従って、レアアースを用いた磁石よりも低コストでの製作が可能になる。本発表では、素材の大きさのフェライト永久磁石ブロックを多数用いた設計での磁場シミュレーションを行い、その結果について報告する。