WEP068  電磁石と電源  8月8日 大展示ホール 13:10 - 15:10
フローティングキャパシタ方式の電圧安定制御の開発
Development of charging control for floating capacitor method
 
○下川 哲司,栗本 佳典,三浦 一喜,森田 裕一,内藤 大地(高エネ研),佐川 隆(ユニバーサルエンジニアリング)
○Tetsushi Shimogawa, Yoshinori Kurimoto, Kazuki Miura, Yuichi Morita, Daichi Naito (KEK), Ryu Sagawa (Universal engineering)
 
これまでに、電磁石電源の安定化のために電力補償装置についての様々な検討がおこなわれてきた。特に, J-PARCのような大電力を消費する電磁石電源では、運転によって発生するフリッカーによる交流系統電圧の変動が大きな問題となってくる。J-PARC主リング(MR)では、ビーム強度の増強計画によるさらなる系統電圧変動の抑制のために、大容量のコンデンサバンクによるエネルギー貯蔵方式を採用している。さらに、負荷電磁石とコンデンサ間でエネルギー交換をおこなうフローティングキャパシタ方式を採用している。しかしながら、フローティングキャパシタ方式は充電機構が備わっていないため初充電を含む充電方法の確立が重要である。本稿では、J-PARC 主リングの運転シーケンスにあわせたフローティングキャパシタの電圧安定制御について述べる。