WEP030  光源加速器  8月8日 大展示ホール 13:10 - 15:10
SP8高速偏光切り替えキッカーBLにおけるCOD変動の調査
COD Variation in Fast-Polarization-Switching Beamline by Kicker
 
○金城 良太(理研 放射光センター),鏡畑 暁裕,清家 隆光,竹内 政雄(JASRI),田中 隆次(理研 放射光センター)
○Ryota Kinjo (RIKEN SPring-8 Center), Akihiro Kagamihata, Takamitsu Seike, Masao Takeuchi (JASRI), Takashi Tanaka (RIKEN SPring-8 Center)
 
SPring-8のBL23SUおよび BL25SUにおいては、それぞれ左右に偏光した二台のヘリカルアンジュレータ内のバンプ軌道をキッカーで切り替えることにより、フロントエンドスリットを通る軟X線の高速偏光制御を行っている。ここで生じる大きく速いCODを補正するため、キッカーの駆動パターンに合わせた軌道補正パターンの作成をリングの立ち上げ時に行っているが、調整時に最適と思われるところに設定した補正パターンが必ずしもユーザー運転時に有効でなかったり、長期的にCODの量が変動していくことがみられてきた。これまで様々な仮説の下に原因調査を行っているが、ギャップ駆動によるCOD補正を担当する鉄心ありステアリングとの磁気干渉や、セラミックチャンバーの運転温度などいくつかの項目と相関があることが判明してきた。本会では、これまでSPring-8で行ってきた調査の結果を整理し発表するとともに、判明した問題点についての対策を議論したい。