WEP022  光源加速器  8月8日 大展示ホール 13:10 - 15:10
日本大学電子線利用研究施設における高強度コヒーレントテラヘルツ波光源開発
Developments of High Power Coherent Terahertz Wave Sources at LEBRA Linac in Nihon University
 
○境 武志(日大量科研),清 紀弘(産総研),田中 俊成,早川 恭史,住友 洋介,野上 杏子,髙橋 由美子,早川 建(日大量科研),小川 博嗣(産総研)
○Takeshi Sakai (LEBRA, Nihon University), Norihiro Sei (AIST), Toshinari Tanaka, Yasushi Hayakawa, Yoske Sumitomo, Kyoko Nogami, Yumiko Takahashi, Ken Hayakawa (LEBRA, Nihon University), Hiroshi Ogawa (AIST)
 
日本大学量子科学研究所電子線利用研究施設LEBRAでは,高エネルギー加速器研究機構との共同研究で加速器の高度化を進め,2011年から産業技術総合研究所との共同研究によりLEBRAのFELラインを用いたテラヘルツ波光源開発を開始,2013年からはパラメトリックX線放射(PXR)のビームラインにおいて,THz領域のコヒーレント遷移放射(CTR),偏向電磁石からのエッジ放射(CER)等の基礎測定を行っている.2016年には,管理区域内常時立入可能な実験室へ輸送する光学系をX線ビームラインに設置し,輸送試験を始めた.2017年度からは試験的にユーザー利用実験を薬剤,生体サンプルにおいて,スペクトル測定,イメージング測定などを開始した.また,2017年度末からはアンジュレーター下流側に設置している偏向電磁石で発生させたCERを用いた輸送ラインを新規に設置した.この輸送系は,FELの発振状態を妨げることなく取り出すことが可能で有り,バンチ長評価利用,FEL制御を目指して基礎測定を進めている.本発表ではFELラインへ設置した新規輸送光学系と各測定結果に関して報告する.