WEP021  光源加速器  8月8日 大展示ホール 13:10 - 15:10
産研FEL光共振器の詳細評価
Detail study of the FEL optical resonator at ISIR
 
○川瀬 啓悟(QST),加藤 龍好(KEK),磯山 悟朗(阪大産研)
○Keigo Kawase (QST), Ryukou Kato (KEK), Goro Isoyama (ISIR, Osaka Univ. )
 
大阪大学産業科学研究所(産研)量子ビーム科学研究施設に設置されているLバンド電子ライナックを用いた自由電子レーザー(FEL)は現在、強力なテラヘルツ光源として物性物理や分子科学など様々な研究へ利用されている。そのため、光源としてのFELの基礎特性を詳細に評価することは、すべての利用研究に対して重要な基本情報を提供する。FELの基礎特性を評価する上で、定量的な光強度の時間発展の評価は重要である。その中で光共振器の損失は最も基本的なパラメータのひとつである。そこで本研究では、光共振器の損失について、これまでに実験におけるミクロパルス光強度の変化の計測結果からの評価と、設計および幾何学的仕様からの評価とを詳細に比較し、その波長特性なども詳細に評価する。これにより、産研テラヘルツFELの光増幅の時間発展について、より定量的な研究へつなげる。