WEP017  ハドロン加速器  8月8日 大展示ホール 13:10 - 15:10
J-PARC 3 GeVシンクロトロンにおけるビームコリメータの改良
An improvement of the beam collimator system in the J-PARC 3 GeV Rapid Cycling Synchrotron
 
○岡部 晃大,神谷 潤一郎,武石 健一,菖蒲田 義博,守屋 克洋,高橋 博樹,吉本 政弘,山本 昌亘,山本 風海(JAEA)
○Kota Okabe, Junichiro Kamiya, Kenichi Takeishi, Yoshihiro Shobuda, Katsuhiro Moriya, Hiroki Takahashi, Masahiro Yoshimoto, Masanobu Yamamoto, Kazami Yamamoto (JAEA)
 
J-PARC 3 GeVシンクロトロン(RCS)には、ビーム損失を局所化し、機器の放射化を抑制するためにビームコリメータが設置されている。このコリメータシステムは、1つのビームハロー散乱体部と5つの散乱したハローを回収する吸収体部とで構成されており、散乱体部は他の加速器真空容器と比べて駆動装置にて口径を狭められるように設計されている。加速中に広がったビームハローはすべてコリメータ散乱体で散乱され、吸収体部にて回収される。2016年4月のコリメータ保守作業時に吸収体部の1つで大規模な真空漏れが発生したため、故障したコリメータ吸収体を取り外して代替の真空ダクトを設置することで応急的な対処を行い、ビーム利用運転を継続した。 その後、故障したコリメータを調査して故障原因を究明し、上記事象に対処した新コリメータの製作を行っている。本発表では、コリメータの復旧計画、及び、新コリメータの開発状況について報告する。