WEOM02  ビームダイナミクス・加速器理論/レーザー  8月8日 特別会議室2 15:40 - 16:00
PF真空封止アンジュレータ(IVU)のインピーダンス評価:理論、シミュレーション、および測定
Impedance evaluation of the PF in-vacuum undulator: theory, simulations, and measurements
 
○田中 織雅,中村 典雄,帯名 崇,土屋 公央,高井 良太,坂中 章悟,山本 尚人,加藤 龍好,阿達 正浩(高エネ研)
○Olga Tanaka, Norio Nakamura, Takashi Obina, Kimichika Tsuchiya, Ryota Takai, Shogo Sakanaka, Naoto Yamamoto, Ryukou Kato, Masahiro Adachi (KEK)
 
KEKフォトンファクトリ(PF)の2.5GeV蓄積リングでは、直線部改造によって短直線部を増やして4台の真空封止アンジュレータ(IVU)をインストールした。これらの最小ギャップは全て4mmで、リング全体のインピーダンスに大きく寄与する可能性を持っている。結果として、IVUのインピーダンスは、ビームエネルギーの損失、バンチ形状の変化、ベータトロンチューンシフト、そして最終的に様々なビームの不安定性につながる可能性がある。そこで、我々はシミュレーションツール(CST Particle Studio)を使用してIVUの縦方向および横方向のインピーダンスを評価し、解析式の比較を行うとともにビームを使った測定結果との比較を行った。今回の発表はその結果について報告する。本研究は、IVUの設計はもちろんのこと、将来の光源加速器では必須となる小開口ビーム管など、新規コンポーネント設計のためのガイドライン提供にもつながると考えている。