WEOL09  ビーム診断・ビーム制御/LLRF   8月8日 特別会議室1 18:10 - 18:30
理研超伝導加速空洞用ビームエネルギー・位置モニターの開発
Development of beam energy position monitor system for RIKEN superconducting acceleration cavity
 
○渡邉 環,今尾 浩士,上垣外 修一,坂本 成彦,福西 暢尚,藤巻 正樹,山田 一成,渡邉 裕(理研),小山 亮(住重加速器サービス),外山 毅,宮尾 智章(高エネルギー加速器研究機構),三浦 昭彦(日本原子力研究開発機構)
○Tamaki Watanabe, Hiroshi Imao, Osamu Kamigaito, Naruhiko Sakamoto, Nobuhisa Fukunishi, Masaki Fujimaki, Kazunari Yamada, Yutaka Watanabe (RIKEN), Ryo Koyama (SHI Accelerator Service Ltd.), Takeshi Toyama, Tomoaki Miyao (KEK/J-PARC), Akihiko Miura (JAEA/J-PARC)
 
現在、仁科加速器研究センターに於いて、超伝導加速空洞を建設中である。超伝導加速空洞の性能を示すQ値や表面抵抗値を維持するためには、脱ガスを発生するビーム診断装置は使用できず、非破壊型のビーム診断装置による測定が必須となる。そこで、斜めに四分割した静電型ピックアップを用いたビーム位置モニターシステムの開発を行ってきた。このシステムは、モニター間の距離を正確に測定した2台のモニターを用いて、ビームの飛行時間(TOF)を測定し、ビームの位置情報と同時に、ビームエネルギー値も得ることができるという特色を持つ。昨年度は、このプロトタイプを完成させ、仁科センターのビーム輸送系に設置した。信号処理系やLabVIEWによるソフトウエアの開発も同時に進め、RIBFに於けるウランビーム加速時に試験を行ってきた。その結果、常時リアルタイムによる測定や測定結果の表示・保存が可能となった。今回の学会では、超伝導加速空洞用に開発を進めているビームエネルギー・位置モニターシステムについて発表をする。