THP114  真空  8月9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
SuperKEKBメインリングのコリメータヘッドの開発
DEVELOPMENT OF COLLIMATOR HEAD FOR SUPERKEKB MAIN RING
 
○照井 真司,石橋 拓弥,末次 祐介(高エネ研)
○Shinji Terui, Takuya Ishibashi, Yusuke Suetsugu (KEK)
 
SuperKEKBの目標ピークルミノシティはKEKBの約40倍の8E35 cm-2s-1である。この目標を実現するためにSuperKEKBでは蓄積電流を2.6 A(電子リング)、3.6 A(陽電子リング)、また、約6 mmという短いバンチ長さでデザインしている。コリメータはビーム軌道近くのハローを削る装置で、素粒子検出器(Belle II)のバックグラウンドを低減するために使用される。また各加速器コンポーネントを周回ビームから防護する目的でも使用される。ここで使用されるコリメータの特徴は、大電流に耐えることができ、かつ、バンチ長が短いので低インピーダンスであること等が挙げられる。本年会では、大電流に耐えるための冷却水配管の構造、RFシールドの構造等の設計・製作についてと、ビーム運転での試験結果・問題点について報告する。