THP113  真空  8月9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
SuperKEKB Phase-2コミッショニングにおけるコリメータの稼働状況
Operational status of Collimators in SuperKEKB Phase-2
 
○石橋 拓弥,照井 真司,末次 祐介(高エネ研・加速器),芳藤 直樹(株式会社東日本技術研究所)
○Takuya Ishibashi, Shinji Terui, Yusuke Suetsugu (KEK Accelerator Laboratory), Naoki Yoshifuji (East Japan Institute of Technology Co., Ltd.)
 
ビームロス等からの各種機器の防護およびBelle-II測定器のバックグラウンド低減のため、SuperKEKBの陽電子・電子リングには可動型のコリメータを設置している。コリメータは対向する可動式のヘッド(以下、可動ヘッド)2台を有しており、このヘッドが周回ビームにアプローチすることにより正規のエネルギーからずれてリングを周回している電子・陽電子を特定の場所で遮蔽する。コリメータには可動ヘッドが水平または垂直方向から周回ビームにアプローチするものを用意している。このヘッド先端は周回ビーム近傍(水平/垂直方向でそれぞれ最短約5 mm/ 2 mm)に置かれる。そのためコリメータの近傍では通過するビームによって高次高周波モード(HOM)が励振されやすく、コリメータチェンバーおよび可動ヘッドの構造はこれを可能な限り抑える構造にする必要がある。本年会ではSuperKEKBメインリング用コリメータの構造及びウェイクフィールドのシミュレーション結果、Phase-2コミッショニングにおけるコリメータの稼働状況、Phase-3コミッショニングに向けた将来計画について報告する。