THP101  加速器制御  8月9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
SuperKEKB入射電荷量アーカイブシステム
Archive System for Injection Current at SuperKEKB
 
○梶 裕志(高エネルギー加速器研究機構),飯塚 祐一(東日本技術研究所),廣瀬 雅哉(関東情報サービス)
○Hiroshi Kaji (KEK), Yuichi Iitsuka (East Japan Institute of Technology), Masaya Hirose (Kanto Information Service)
 
SuperKEKB加速器では、phase-2運転よりメインリングへ入射された電流量を入射パルス毎・バンチ毎に測定しアーカイバへ記録している。この処理をイベントタイミングシステムが発生する割り込みで行うことにより、入射運転のパルス毎の入射電流量測定を実現した。電流量測定の方法もDCCTによる全電流量の増加からBunch Current Monitorによる入射バンチのみの電流量の増加に変更し、その測定精度を向上させている。この方法により、2バンチパルスの入射の際に、1バンチ目と2バンチ目の入射電荷量を別々に測定することが可能になった。測定データはCSS archiverを用いPostgreSQL形式のデータベースに保存されている。このデータベースにはその他にもビームトランスポートラインBPMでのビーム電荷量、入射RFバケット番号などの情報も保存されオフラインで参照可能である。これらの情報はメインリングビームアボート時の原因究明やBelle-II測定器でのビーム由来の背景事象解析などに役立てられる。本講演では入射電流量測定システムの詳細な仕様とSuperKEKB運転時の測定結果を紹介する。