THP099  加速器制御  8月9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
SuperKEKBにおけるpvAccess RPCを利用したWeb上のデータ可視化
Web-based data visualization using EPICS pvAccess RPC at SuperKEKB
 
○佐々木 信哉(KEK)
○Shinya Sasaki (KEK)
 
SuperKEKBでは加速器制御に用いている計算機やネットワークスイッチの監視情報を、加速器制御以外でも広く利用されるZabbixなどのソフトウェアで収集し、その収集されたデータはGrafanaなどのダッシュボードソフトウェアを利用してWebブラウザ経由で可視化している。一方で、加速器制御のアーカイブデータやアラームのログデータなど加速器制御に関わるデータに関しては、それぞれ専用のWebページやWebアプリケーションを用意して表示、もしくはWebベースではないソフトウェアで表示を行っている。これらの加速器制御のデータに関してもGrafanaなどのダッシュボードソフトウェア上で可視化・表示が出来れば、利便性の向上が期待できるほか、専用のWebページを作成する必要もなくなるため、開発効率の向上も期待できる。そのため、pvAccess RPCを通じて各サービスからデータの取得を行い、Grafanaにデータを受け渡すためのWebサービスの開発を行った。EPICS 7が提供するpvAccess RPCを各サービスとのインターフェースとして利用することで、データソースの新規追加が容易に出来るようになるほか、Grafana以外のアプリケーションからのデータ利用も容易に可能となるようにした。本稿では開発したWebサービスとその利用について報告する。