THP098  加速器制御  8月9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
J-PARC LinacおよびRCSにおけるステッピングモータ制御系の標準化
Standardization of Stepping Motor Control System in J-PARC Linac and RCS
 
○高橋 博樹,澤邊 祐希(原子力機構),鈴木 康夫((株)トータル・サーポート・システム),鈴木 隆洋,川瀬 雅人(三菱電機システムサービス(株))
○Hiroki Takahashi, Yuki Sawabe (JAEA), Yasuo Suzuki (TOSS), Takahiro Suzuki, Masato Kawase (MELSC)
 
 J-PARC LinacおよびRCSのプロファイルモニタ(ワイヤスキャナ)、RCSのコリメータなどは、可動部(プロファイルモニタのワイヤ、コリメータの吸収体・散乱体)と駆動部からなる機器である。これらの機器は、駆動部により可動部を適切な位置まで動かし、これをビームに当てることにより、ビーム形状の計測、ビームロスの低減を行う。よって、可動部を損傷させることなく適切な位置まで移動させるためには、駆動部に使用されているステッピングモータの適切な制御が重要である。  これら駆動部の制御系ハードウェアは、J-PARC運転初期から使用されているものが多く、経年化による誤動作が懸念されている。また、制御器としてはPLC、VME、MCUなど多様な機器が使用されており、予備品を機器毎に用意する必要があるなど、メンテナンス性の面で問題があった。そこで、制御系ハードウェアおよびソフトウェアを標準化(共通化)した、駆動部制御系の更新を進めることとした。 本件では、LinacおよびRCSにおける標準化したステッピングモータ制御系について報告する。