THP090  加速器制御  8月9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
京都大学複合原子力科学研究所FFAG加速器複合系制御システムの現状
Current Status of Control System for the FFAG Accelerator Complex at KURNS
 
○栗山 靖敏(京大複合研),沖田 英史(京大工),不破 康裕,上杉 智教,石 禎浩,森 義治(京大複合研)
○Yasutoshi Kuriyama (KURNS), Hidefumi Okita (Kyoto Univ.), Yasuhiro Fuwa, Tomonori Uesugi, Yoshihiro Ishi, Yoshiharu Mori (KURNS)
 
京都大学複合原子力科学研究所(旧京都大学原子炉実験所。以下、複合研とする。)FFAG加速器複合系(以下、FFAG複合系とする。)は、加速器駆動システム(以下、ADSとする。)のためのプロトンドライバーとして開発された。複合研の未臨界集合体(KUCA)とFFAG複合系を組み合わせた初のADS実験を2009年3月に実施し、それ以降もADSのための基礎研究を推進している。FFAG複合系の制御システムは、ネットワークベースとなっており、横河電機のPLC(FAM3)を中心とした制御システムである。FFAG複合系設立当初は、開発の容易さや敷居の低さからナショナルインスツルメント社のLabVIEWを用いた制御インターフェースを開発し、加速器の運転に使用されていた。その後、制御システムの高度化・安定化を目的として、2010年頃よりEPICSの導入を進めている。2018年5月現在、ビームインターロック系と製造メーカーから提供を受けている線形加速器の制御システム以外については、LabVIEWからEPICSへの置き換えが終了した。また、2017年12月より、Arichiver Applianceを利用したアーカイブシステムを立ち上げ、FFAG複合系の運転状態の記録を行っている。本発表では、上記の事柄に加え、GPIB制御システムやストレージシステムの更新についても合わせて報告を行う。