THP088  ビーム診断・ビーム制御  8月9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
J-PARCハドロン実験施設におけるビームダンプ温度測定
Temperature measurement of beam dump at J-PARC hadron experimental facility
 
○上利 恵三(高エネルギー加速器研究機構)
○Keizo Agari (KEK)
 
J-PARCハドロン実験施設では加速器により30GeVまで加速され、遅く取り出された陽子ビームを二次粒子生成標的に照射し、発生した二次粒子を物理実験に使用している。実験やビーム調整時に使用されなかった陽子ビームはビームダンプに入射、吸収され、エネルギー寄与により多大な熱や放射線が発生する。ビームダンプ表面には熱電対を水平方向に40個設置し、その温度を測定することにより、ビームプロファイルモニタとしても使用している。ハドロン実験施設では2017年4月に44kWの陽子ビームで連続運転に成功しており、実験時連続運転でビームダンプの発熱温度は16Kであった。 今回は44kWの連続運転時に測定したビームダンプ温度、温度から得られたビームプロファイルの解析、残留ガス型ビームプロファイルモニタより予想されるビームダンプのビーム中心位置と温度プロファイルを比較した結果について報告する。