THP087  ビーム診断・ビーム制御  8月9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
PFリング用DCCTダクトの設計
Design of a DCCT duct for the PF-ring
 
○高井 良太,帯名 崇,谷本 育律,本田 融,野上 隆史(高エネ研)
○Ryota Takai, Takashi Obina, Yasunori Tanimoto, Tohru Honda, Takashi Nogami (KEK)
 
KEKの放射光源であるPFリングには、予備機を含め2台のDCCTが設置されている。ともに大きなトラブルもなく安定に動作してきたが、これらのうちの1台は設置から20年が経過しており、ビームダクトの形状も旧式のものを採用しているため、高電荷のシングルバンチ運転時にはHOMによるダクトの発熱が顕著になっている。PFリングでは今夏、このDCCTの直上流に位置するアンジュレータを更新する予定であり、DCCT自体も他のスペースへ移設する必要が生じたことから、これを機にダクト・コア・検出回路の一式を更新することとなった。DCCTダクトを構成するセラミックブレークの構造は、実際に製作する上での技術的な限界を考慮しつつ、3次元電磁界シミュレータを用いて最適化された。セラミックブレーク近傍のダクト表面には、HOMにより発生する熱を効率的に除去するための水冷パスが設けられる。セラミックブレークの外側には薄いカプトンシートと銅フォイルで構成した容量構造を取り付け、高周波的に短絡させることでコアハウジング内への不要なHOMの放射を抑えている。本発表では、このPFリング用DCCTダクトの詳細設計について述べる。