THP077  電磁石と電源  8月9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
SuperKEKB補正電磁石用電源の運用状況
Status of small class power supplies for steering magnets and auxilliary coils in SuperKEKB
 
○中村 衆,大木 俊征(高エネ研)
○Shu Nakamura, Toshiyuki Oki (KEK)
 
SuperKEKB加速器では、ステアリング電磁石や補助コイルを駆動する電源として、1600台余りの小型電源を運用している。これらの小型電源がなんらかの故障で停止した際は、基本的に予備機と交換するという運用を行っている。小型電源の大半はKEKB建設時に製作されており、さらにその大半はSuperKEKBへの改修時にオーバーホールされていない。現在、故障時期の予測を立てる目的で、各電源における運転時間や運転電流の記録をまとめている。また、KEKBから引き続き、すべての電磁石用電源は、電流指令値、出力電流値、出力電流モニター値の3つの値を等しくするために、各電源固有の補正係数を電源製作時に取得している。 電源の制御回路(電流モニター回路を含む)に変更がない限りは、この補正係数は変わらないと考えている。しかし、製作から時間がたったためか、小形電源において3つの値にずれが生じる個体が発生している。この補正係数のずれの程度と対策についてまとめる。