THP071  電磁石と電源  8月9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
SuperKEKB ビーム最終集束用超伝導電磁石システム ―超伝導ソレノイドのクエンチ保護とソレノイド磁場評価―
Superconducting Magnet System for the Interaction Region of SuperKEKB - Quench Protection and Solenoid Field of Superconducting Solenoid -
 
○王 旭東,山岡 広,有本 靖,川井 正徳,近藤 良也,宗 占国,土屋 清澄,大内 徳人(高エネルギー加速器研究機構)
○Xudong Wang, Hiroshi Yamaoka, Yasushi Arimoto, Masanori Kawai, Yoshinari Kondou, Zhanguo Zong, Kiyosumi Tsuchiya, Norihito Ohuchi (High Energy Accelerator Research Organization)
 
高エネルギー加速器研究機構では、電子・陽電子ビーム衝突型加速器 KEKB のアップグレード(SuperKEKB)を 2010 年から行っている。SuperKEKBの特徴は、KEKB加速器が到達した世界最高の衝突効率を更に40倍高め物理実験の精度を高めようとするものである。SuperKEKB加速器のビーム衝突領域に設置されるBelle-II測定器のソレノイド磁石は、ビームライン上に1.5Tを発生させ、特に交差角を持つビームの衝突性能を著しく劣化させる。このため、ビームライン上のソレノイド磁場の積分値をゼロとするように、Belle-IIソレノイド磁場と逆方向の磁場を発生する4台の超伝導ソレノイドが必要となる。本発表は、超伝導ソレノイドのクエンチ保護設計と実証実験結果、ホールプローブを用いたソレノイド磁場の測定結果と解析評価について報告する。