THP058  高周波源  8月9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
KEKにおけるILCクライストロン用チョッパ型マルクス電源の改善と大電力試験
Improvement and High-Power Test of Chopper-type Marx modulator for ILC Klystron at KEK
 
○中島 啓光,川村 真人,夏井 拓也,明本 光生(高エネルギー加速器研究機構),徳地 明,澤村 陽(パルスパワー技術研究所),江 偉華(長岡技術科学大学)
○Hiromitsu Nakajima, Masato Kawamura, Takuya Natsui, Mitsuo Akemoto (KEK), Akira Tokuchi, Yo Sawamura (Pulsed Power Japan Laboratory Ltd.), Weihua Jiang (Nagaoka University of Technology)
 
国際リニアコライダー(ILC)では、RF源として10MWのマルチビームクライストロンが使用される予定となっており、ピーク電圧-120kV、ピーク電流140A、パルス幅1.7ms、パルス平坦度1%(p-p)、繰り返し5ppsのパルス電源が必要となる。高エネルギー加速器研究機構(KEK)では、10MWマルチビームクライストロン用の電源として、チョッパ型マルクス電源の開発を行っている。チョッパ型マルクス電源は、-120kVの出力を得るために20ユニットで構成されている。各ユニットは、チョッパ回路とマルクス回路を組み合わせた-1.6kV出力のマルクスセル4段と制御基板によって構成されており、各マルクスセルをPWM制御することで、出力電圧-6.4kV、パルス幅1.7msのフラットなパルス電圧を出力する。KEKでは、昨年度、クライストロンを負荷としたチョッパ型マルクス電源の大電力試験を行っており、その際に明かとなった問題点について改善を行った。