THP054  加速構造  8月9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
J-PARC MRのFT3M MAコアを用いた2次高調波用RF空胴と真空コンデンサの開発状況
R&D status of 2nd harmonic RF cavities with FT3M MA cores and a vacuum capacitor for J-PARC MR
 
○長谷川 豪志,大森 千広,杉山 泰之,原 圭吾,古澤 将司,吉井 正人(KEK/J-PARC),島田 太平,田村 文彦,山本 昌亘(JAEA/J-PARC)
○Katsushi Hasegawa, Chihiro Ohmori, Yasuyuki Sugiyama, Keigo Hara, Masashi Furusawa, Masahito Yoshii (KEK/J-PARC), Taihei Shimada, Fumihiko Tamura, Masanobu Yamamoto (JAEA/J-PARC)
 
J-PARC MRでは、運転の繰り返しを早くする事でビーム強度の増強を進めてお り、ニュートリノへの早い取り出しでは約490kWのビーム強度を達成している。 増強計画では、750kWおよびさらにその上のビーム強度を達成するために繰り返 しが更に約半分となり、このときRFシステムでは加速電圧として現状のおよそ倍にあたる約560kV以上が必要となる。現在のRFシステムの構成は、FT3Lコアを用いた基本波空胴が7台と2次高調波空胴が2台の合計9台である。560kVを発生するためには、9台全てを基本波空胴として使用し、2次高調波空胴は以前使用していたFT3Mコアを4GAP空胴2台として再構成する事を計画している。また運転時の故障原因の一つとなっている真空コンデンサの耐電圧劣化についても耐電圧を上げた改良品の開発を進める事で故障の低減と発生電圧の引き上げを考えている。本発表では、FT3Mコアを用いた2次高調波空胴の再構成試験の概要、及び予定と真空コンデンサ開発状況について報告する。