THP008  電子加速器  8月9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
SuperKEKB入射器のノイズ対策
Noise countermeasure of SuperKEKB injector linac
 
○矢野 喜治,明本 光生,荒川 大,片桐 広明,川村 真人,Qiu Feng,中尾 克巳,中島 啓光,本間 博幸,松下 英樹,松本 修二,松本 利広,三浦 孝子(高エネルギー加速器研究機構)
○Yoshiharu Yano, Mitsuo Akemoto, Dai Arakawa, Hiroaki Katagiri, Masato Kawamura, Qiu Feng, Katsumi Nakao, Hiromitsu Nakajima, Hiroyuki Honma, Hideki Matsushita, Shuji Matsumoto, Toshihiro Matsumoto, Takako Miura (KEK)
 
高エネルギー加速器研究機構の電子陽電子入射器は1982年にPFリングの電子入射器として稼働を開始した。その後1986年にTRISTANの電子陽電子入射器として、1998年にKEKBの入射器として、2016年にSuperKEKBの入射器として増設と改造を進めてきた。SuperKEKBが必要とするエミッタンスの小さなビームを加速するにはこれまで以上に高精度かつ高安定なRFが必要とされるためIQ変調器、IQ検出器、FPGAで構成した小型励振器とIQ検出器、FPGAで構成したRFモニターを開発、運用している。入射器には60台の高周波電源があり様々な改造をするたびに新たなノイズ対策を行ってきた。今回の改造でモニターの感度が上がったためこれまで分からなかったノイズが観測されるようになった。また、ノイズ調査の過程で入射器ギャラリーのアースにも問題があることが分かった。ここではこれら現時点でわかっている問題点を解決するために取った対策を報告する。