THOL07  加速器応用・産業利用2  8月9日 特別会議室1 10:50 - 11:10
加速器駆動小型中性子源RANS2の開発
Development of accelerator-driven compact neutron source RANS2
 
○小林 知洋,大竹 淑恵,池田 裕二郎(理研),林崎 規託(東工大)
○Tomohiro Kobayashi, Yoshie Otake, Yujiro Ikeda (RIKEN), Noriyosu Hayashizaki (Titech)
 
我々は、稼働中の理研小型中性子源システムRANS(RIKEN Accelerator driven compact Neutron Source, 7MeV陽子線+Beターゲット)にて得た知見をもとに、移動可能なサイズ・重量を視野に入れた中性子源RANS2の開発に着手している。RANS2では陽子線エネルギーを2.49MeV まで下げ、ターゲットにはLiを採用した結果、RANSと比較して加速器重量で半分以下、遮蔽体重量では1/10以下が見込まれ、さらなる軽量化を検討している。発生する中性子エネルギーは最大700keVでRANSの1/7程度であることと、2.49MeV陽子によるLi(p,n)中性子の放出が前方主体であることが遮蔽体軽量化の要因である。現在、マイクロ波ECRイオン源とRFQを連結し加速試験を行っており、約1mA(最大パルス高、180kW投入時)の加速ビームを得ている。本発表では、加速試験の詳細と今秋予定している専用建屋への移設計画について報告する。