THOL01  真空/加速器応用・産業利用1  8月9日 特別会議室1 8:40 - 9:00
ガスシートを用いた二次元ビームプロファイルモニタのためのガス分布測定装置の開発
Development of a Gas Distribution Measurement System for a Two-Dimensional Beam Profile Monitor with a Sheet-Shaped Gas
 
○山田 逸平(同志社大学 / J-PARCセンター(日本原子力機構)),荻原 徳男(J-PARCセンター(高エネ研)),引地 裕輔,神谷 潤一郎,金正 倫計(J-PARCセンター(日本原子力機構))
○Ippei Yamada (Graduate School of Science and Engineering, Doshisha University / J-PARC center(JAEA)), Norio Ogiwara (J-PARC center(KEK)), Yusuke Hikichi, Junichiro Kamiya, Michikazu Kinsho (J-PARC center(JAEA))
 
大強度ビームの安全な運転には適切な制御を行うためのビームモニタリングが必須である.ビームプロファイルモニタにはワイヤ式があるが,大強度ビームではモニタが破損する可能性があるため使用できない.この解決策として,加速器ビームが中性ガスと衝突した際に発生するイオン・電子ないしは光を検出するモニタの開発が進められている.しかし既存の残留ガスを用いた方法ではプロファイルを一度で二次元的に測定することは困難であるため,ガスをシート状に形成することで,二次元的なプロファイル取得を可能にする.第一段階としてJ-PARCの線形加速器に導入するためのガスシート生成用スリットの設計を行った.この計算はモンテカルロシミュレーションを用いて行い,スリットの形状と形成されるシートの関係を調査した.今後このスリットを用いたガス分布特性の実測と,イオンもしくは光検出部の開発を行い,得られた分布情報とモニタリング結果を解析して実際のビームプロファイルへの換算を行うツールを開発する予定である.本発表ではモンテカルロシミュレーションを用いたスリット形状に対するガスシート特性の計算結果について議論する.