FSP033  施設現状報告ポスター  8月8日、9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
名古屋大学におけるホウ素中性子捕捉療法用中性子源の状況
Status of accelerator-driven neutron source for BNCT in Nagoya University
 
○土田 一輝,鬼柳 喜明(名大・産学連携),阿保 圭祐,本田 祥梧,山﨑 淳,渡辺 賢一,吉橋 幸子,瓜谷 章,辻 義之(名大・工学部),市川 豪,広田 克也,北口 雅暁,清水 裕彦(名大・理学部)
○Kazuki Tsuchida, Yoshiaki Kiyanagi, Keisuke Abo, Shogo Honda, Atsushi Yamazaki, Kenichi Watanabe, Sachiko Yoshihashi, Akira Uritani, Yoshiyuki Tsuji, Go Ichikawa, Katsuya Hirota, Masaaki Kitaguchi, Hirohiko Shimizu (Nagoya Univeristy)
 
名古屋大学では、ボロン中性子捕捉療法用の工学実験を主たる目的とし、理工学実験にも供せる加速器中性子源NUANSの建設を産学連携で進めている。加速器としてIBA社製静電加速器(最大2.8MeV、15mA)を用い、これにリチウム封入ターゲットと中性子減速装置(BSA)を組み合わせ、コンパクトな熱外領域中性子源を開発、これらの工学的成立性を検証することを目的とする。加速器は2015年3月にIBA工場で基本性能を確認後、同年8月に名古屋大学に移送・設置し、2016年1月に2.8MeV,11mAのビーム出力を達成、20度偏向したターゲットビームラインを追設して2017年4月より8か月間安定したビーム(~3mA)を得ている。本年1月より中性子生成試験に必要な補助遮蔽体の建設工事を行い中性子生成試験の準備を進めている。「Li封入ターゲット」の開発では、エンボス構造を持つターゲット基板表面にTiの薄膜を接合し、基板とTi薄膜間に形成されるエンボス空間にLiを封入する構造になっている。これまでに、Ti薄膜をTa基板に接合する技術、陽子ビームの入熱を除去する「高効率除熱技術」を開発し、現在、ターゲット内へのLi注入法の開発を進めている。今後、IAEA TECDOCの条件を満たすノズル付きBSAと組合わせ、実験的に性能を評価して性能向上法を検討する。また、理工学実験用第二ビームラインも設置完了している。