FSP023  施設現状報告ポスター  8月8日、9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
日大LEBRAの電子線形加速器の運転の現状とTHz光源の開発
Status of electron linac operation and THz source development at LEBRA in Nihon University
 
○野上 杏子,早川 建,田中 俊成,早川 恭史,境 武志,住友 洋介,高橋 由美子,佐藤 勇(日大量科研),清 紀弘,小川 博嗣(産総研),榎本 收志,大澤 哲,福田 茂樹,設楽 哲夫,古川 和朗,道園 真一郎,土屋 公央,吉田 光宏,山本 樹,新冨 孝和(高エネ研)
○Kyoko Nogami, Ken Hayakawa, Toshinari Tanaka, Yasushi Hayakawa, Takeshi Sakai, Yoske Sumitomo, Yumiko Takahashi, Isamu Sato (LEBRA, Nihon University), Norihiro Sei, Hiroshi Ogawa (AIST), Atsushi Enomoto, Satoshi Ohsawa, Shigeki Fukuda, Tetsuo Shidara, Kazuro Furukawa, Shinichiro Michizono, Kimichika Tsuchiya, Mitsuhiro Yoshida, Shigeru Yamamoto, Takakazu Shintomi (KEK)
 
2017年度における日本大学電子線利用研究施設(LEBRA)の125MeV電子線形加速器の稼働日数は138日、クライストロン通電時間は約1100時間、電子ビーム加速時間は約500時間であった。稼働日数とクライストロン通電時間は、2016年度に比べ減少したが、クライストロン1台を交換し、FELラインで発生するTHz光の輸送ラインを増設したこと、さらにAVR電源および電子銃制御の通信用光コンバータの故障の対応にも時間を費やした。クライストロン交換時にRF出力窓付近の真空排気を強化するためイオンポンプの排気量を増強した。これによりクライストロンRF出力窓での放電頻度が減少し、RFパルス幅20μsでの電子ビーム加速が回復した。2010年より産業技術総合研究所と進めてきたTHz光源の開発において、FELアンジュレータ下流の45°偏向電磁石で発生するコヒーレントエッジ放射を輸送するために新規の輸送ラインを整備した。しかし、予定より工事に時間を費やし、約1ヶ月加速器を停止した。 また、アンジュレータ間隙磁場の測定を行ったところ、アンジュレータ入口から約3分の1までの永久磁石に減磁が認められ、最大で40%程度減磁していることが明らかとなったが、その後もバーストモードビームではFELの発振が可能で、利用実験に提供している。