FSP010  施設現状報告ポスター  8月8日、9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
理研重イオンリニアックの現状報告
Present status of RILAC
 
○池沢 英二(理研仁科加速器科学研究センター),金子 健太,大木 智則,山内 啓資,小山田 和幸,田村 匡史,遊佐 陽(住重加速器サービス株式会社),渡邉 裕,上垣外 修一(理研仁科加速器科学研究センター)
○Eiji Ikezawa (RIKEN Nishina Center), Kenta Kaneko, Tomonori Ohki, Hiromoto Yamauchi, Kazuyuki Oyamada, Masashi Tamura, Akira Yusa (SHI Accelerator Service, Ltd.), Yutaka Watanabe, Osamu Kamigaito (RIKEN Nishina Center)
 
理研仁科加速器研究センターの理研重イオンリニアック(RILAC)は、1981年に単独運転が開始され、今年で38年目を迎えた。1986年からは、後段の理研リングサイクロトロン(RRC)のための入射器としての利用を開始した。2006年からは、理研RIビームファクトリー(RIBF)の複合加速器ための入射器としての利用も開始した。 これまでに様々な装置の改良、ビームエネルギー及びビーム強度の増強をすると共に老朽化対策を実施し、この加速器を最良の状態に維持し、各種実験へ様々なビームを供与している。この10年間における加速器運転時間は、最大で約6200時間であった。実験へのビーム供与時間は、最大で約5700時間であった。 2017年6月からは、超伝導イオン源及び超伝導リニアックの導入に先立ち、一部の既設装置の撤去及び移設の作業を開始した。また、建物関連の改装工事なども開始された。 老朽化対策として、主加速器の高周波共振器内の真空シール材交換、FC-RFQの高周波共振器内の中間導体部品交換、CSM-A1の真空漏れ修理、ビームライン清浄化に伴う作業、コントロール室の改装などを進めている。 本発表ではこの加速器の現状報告として、この10年間の運転状況、及びこの1年間における保守作業などについて報告する。