FSP003  施設現状報告ポスター  8月8日、9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
原子力機構-東海タンデム加速器の現状
Status of JAEA-tokai tandem accelerator
 
○松田 誠,株本 裕史,田山 豪一,仲野谷 孝充,中村 暢彦,沓掛 健一,乙川 義憲,遊津 拓洋,松井 泰,石崎 暢洋,長 明彦(原子力機構)
○Makoto Matsuda, Hiroshi Kabumoto, Hidekazu Tayama, Takamitsu Nakanoya, Masahiko Nakamura, Ken-ichi Kutsukake, Yoshinori Otokawa, Takuhiro Asozu, Yutaka Matsui, Nobuhiro Ishizaki, Akihiko Osa (JAEA)
 
原子力機構-東海タンデム加速器は最高加速電圧が約18MVの大型静電加速器であり、核物理、核化学、原子物理、材料照射などの分野に利用されている。2016年12月に発生した真空事故以降加速電圧が12MVまで低下した。加速管内に混入した塵や荷電変換用の炭素薄膜を除去すべく80本の全加速管を取り外し再洗浄を実施した。洗浄に4か月、再組立てに2か月を要した。このため昨年2月から約10か月が加速器の整備期間となった。加速管の再構築に伴い加速管と圧力タンク外の機器との再アライメントを実施した。運転再開は昨年12月となり、利用運転を続けながら定期的なコンディショニングを行うことでビーム無しで最高電圧は18MV、利用運転でも16.5MVまで回復させることができた。発表では加速器の運転・整備状況およびビーム利用開発等について報告する。