FSP002  施設現状報告ポスター  8月8日、9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
筑波大学タンデム加速器施設の現状報告
Status report of the tandem accelerator complex at the University of Tsukuba
 
○笹 公和,石井 聰,高橋 努,大和 良広,田島 義一,森口 哲朗,上殿 明良(筑波大応用加速器)
○Kimikazu Sasa, Satoshi Ishii, Tsutomu Takahashi, Yoshihiro Yamato, Yoshikazu Tajima, Tetsuaki Moriguchi, Akira Uedono (UTTAC)
 
 筑波大学研究基盤総合センター応用加速器部門(UTTAC)では、6 MVタンデム加速器及び1 MVタンデトロン加速器からなるタンデム加速器施設の維持管理と学内外との共同利用研究を推進している。2016年3月より本格的な運用を開始した6 MVタンデム加速器は、5台の負イオン源と12本のビームラインを有している。2017年度は学内課題14件、学外共用課題4件(成果専有課題1件を含む)が採択されており、150日間のマシンタイムを実施した。加速器稼働時間は、1857時間であった。なお、一部のマシンタイムはHe負イオン用のRF荷電変換イオン源の不調・整備のため数日がキャンセルとなった。また、荷電変換フォイルチェンジャー(80枚の炭素薄膜を搭載可能)の動作に再現性がない状況が続き、荷電変換ガスストリッパーも、ガス流量の調整弁が正しく動作しないケースが確認された。これらの点検を兼ねて、2018年3月中旬より加速タンク開放による加速器整備作業を実施した。6 MVタンデム加速器の利用分野としては、原子核実験においてラムシフト型偏極負イオン源(PIS)からの偏極陽子ビームの生成及び偏極度の測定に成功している。加速器質量分析(AMS)では、Sr-90について同位体比10E-13レベルの検出に成功した。また、マイクロビームコースでは、N-15 NRA法やHeを用いた透過ERDA法により、金属材料中の水素量やその分布測定が進行中である。