FROM11  加速器土木・放射線防護  8月10日 特別会議室2 14:50 - 15:10
ILC実験施設への免震技術適用可能性検討
A possibility study which apply seismic isolated structure to ILC experiment facilities
 
○関根 一郎,稲井 慎介,若竹 亮(戸田建設),吉岡 正和,佐貫 智行(東北大学)
○Ichiro Sekine, Shinsuke Inai, Ryo Wakatake (Toda Corporation), Masakazu Yoshioka, Tomoyuki Sanuki (Tohoku University)
 
国際リニアコライダー(ILC)の日本への立地に当たって、地震の影響に対する対応が注目されるところである。地震動は地下岩盤内では数分の1から5分の一程度になることが知られており、地震によるILC施設への影響は少ないと思われるが、わが国は地震国であることから地震に対する対応策を検討しておくことは有意義であると考えられる。また、わが国では地震の影響を少なくするための免震技術が発達している。免震技術をILCに適用することにより、より良好な運用が可能になる可能性がある。しかしながら、免震技術は地盤と構造物の間に柔軟に変形する部材を用いることにより、地震時に地盤から上部構造物へ伝わる揺れを低減するものであり、常時微動に対しては構造物にどのような影響があるか明らかではない。本研究では、ILC施設に適した免震技術について検討するとともに、免震技術を適用することにより常時微動に対して構造物にどのような影響があるか検討するものである。