FROL10  ハドロン加速器1  8月10日 特別会議室1 14:20 - 14:40
J-PARC主リングにおける縦方向バンチ結合振動フィードバックシステム
The feedback system for the longitudinal coupled bunch oscillation in J-PARC MR
 
○杉山 泰之,吉井 正人,大森 千広,長谷川 豪志,原 圭吾,古澤 将司(KEK/J-PARC),田村 文彦,野村 昌弘,山本 昌亘,島田 太平(JAEA/J-PARC)
○Yasuyuki Sugiyama, Masahito Yoshii, Chihiro Ohmori, Katsushi Hasegawa, Keigo Hara, Masashi Furusawa (KEK/J-PARC), Fumihiko Tamura, Masahiro Nomura, Masanobu Yamamoto, Taihei Shimada (JAEA/J-PARC)
 
J-PARCの主リング(MR)においては、ビーム強度の増加に伴って縦方向のバンチ結合振動が観測されるようになってきた。 特にニュートリノ実験への速い取り出しにおいては振動が顕著であり、更なるビーム強度増加の為には対策が必要となってきている。 縦方向バンチ結合振動の対策として、バンチ結合振動を検知し抑制するフィードバックシステムを開発した。 フィードバックシステムは壁電流モニター、フィードバック制御モジュール、RFアンプおよび縦方向キッカーから構成される。 フィードバック制御モジュールではビーム信号のバンチ結合振動成分のみを抽出してフィードバック制御を行う。 この際、振動成分の検知とフィードバック制御の処理をバンチ結合振動の各モードに対して独立に行っている。 フィードバック信号をビームに与える縦方向キッカーには、加速に用いている既存のRF空胴を用いている。 本発表では、開発した縦方向振動バンチ結合振動フィードバックシステムの概要と、ビームを用いたフィードバック試験の現状について述べる。