WEP135  加速器土木、放射線防護  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
Super KEKB に向けた電子陽電子入射器のアライメント状況(2)
STATUS OF ALIGNMENT OF KEK LINAC FOR SuperKEKB(2)
 
○牛本 信二(三菱電機システムサービス株式会社),肥後 寿泰,諏訪田 剛,柿原 和久,佐藤 政則,田中 窓香(高エネルギー加速器研究機構),鈴木 和彦,豊富 直之,木村 康一,水川 義和,久積 啓一(三菱電機システムサービス株式会社)
○Shinji Ushimoto (Mitsubishi Electric System & Service Co.,Ltd.), Toshiyasu Higo, Tsuyoshi Suwada, Kazuhisa Kakihara, Masanori Sato, Madoka Tanaka (KEK), Kazuhiko Suzuki, Naoyuki Toyotomi, Kouichi Kimura, Yoshikazu Mizukawa, Keiichi Hisazumi (Mitsubishi Electric System & Service Co.,Ltd.)
 
電子陽電子入射器(以下、入射器)では、Super KEKB のための高度化に於いて、ビームラインコンポーネントのアライメントとその精度向上を進めている。 入射器のアライメントはA-BセクターおよびC-5セクターの直線部に構築された高精度レーザーアライメントシステムを使用する。このシステムはアライメント基線となるレーザーとユニット架台に設置されたQPD(Quadrant-silicon Photo-Diode)とよばれる受光素子、レーザー光軸の制御プログラムから構成される。架台上のコンポーネントや180度偏向部(J-ARC)のアライメントはレーザートラッカー(Leica AT-401)を使用し、直接測定をおこないながら調整をする。 昨年の報告以降、レーザーアライメントシステムを使用して、3セクター以降のアライメントをおこなった。その結果、既に調整されたA-Bセクターを含め、全セクターのアライメント誤差はレーザー基線に対して目標とする±0.3mm以下を達成した。合わせてレーザートラッカーによるコンポーネントのアライメント作業も進め、ほぼ全てのコンポーネントの測量・調整を終了し、目標であったユニット内でのアライメント誤差±0.1mm以下を実現した。 一方、定期的に収集したレーザーアライメントシステムのデータから、建屋の接続部周辺に大きな変動がみられることが判明し、測定システムの自動化等を進めている。 本報告では、現時点での入射器アライメント状況について報告する。