WEP131  加速器応用、産業利用  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
KEK小型電子加速器(LUCX)の現状報告(8)
Present status of Laser Undulator Compact X-ray source (LUCX) (8)
 
○福田 将史,荒木 栄,浦川 順治,照沼 信浩,本田 洋介(高エ研),坂上 和之,鷲尾 方一(早大理工研)
○Masafumi Fukuda, Sakae Araki, Junji Urakawa, Nobuhiro Terunuma, Yosuke Honda (KEK), Kazuyuki Sakaue, Masakazu Washio (RISE, Waseda Univ.)
 
KEK小型電子加速器(LUCX)では、マルチバンチ電子ビームとレーザーパルスとの逆コンプトン散乱を利用したX線源の開発を行っている。電子ビームはフォトカソードRF電子銃で生成し、加速管で最大30MeVまで加速する。その後、光共振器に蓄積したレーザーパルスと衝突させ、10〜15keVのX線を生成する。2013年8月からは光・量子融合連携研究開発プログラムの「小型高輝度X線源イメージング基盤技術開発」において、X線イメージングや検出器開発などを行っている。 この加速器は短時間で鮮明なX線イメージを得ることを目標として2012年秋にアップグレードを行い、調整を行って来ている。予想X線数は1.7×10^7 photons/train、エネルギー幅(FWHM)は10%となる。現在、24MeV, 1000bunches/train(トレイン長2.8μs), 600nC(0.6nC/bunch)の電子ビームとの衝突によるX線生成を行っている。マルチバンチ電子ビームを加速する際のビームローディングは、RFが加速管に満たされる過渡期に電子ビームを通過させる方法(T法)で補正していたが、トレイン長が加速管のFilling time 0.8μsよりずっと長く、トレイン後方ではRFが満された状態となり補正できない。そこで、さらに入射RFパルスに振幅変調をかけ補正した。これにより、各バンチのエネルギー差をPeak-to-peakで1.3%以内に揃えた1000バンチビームを生成ことができた。この発表では、このマルチバンチビーム生成やX線実験の現状について報告する。